度々見かけるので不思議に思い、沼に手を入れてみると、水が温かい。
沼の底から湯が湧き出ていることと、これが傷の治療や病気の回復に有効であると思いつくと、近隣の人たちにも語り伝えられました。
実際に傷ついた人や、病気の人が温泉に浸かったり、お湯を飲んだりしてみると、傷や病が軽減されたり治ったり。
そこから温泉の効能が知られていきました。
熊の湯、鹿の湯などの名称は、ここからきています。
先人たちは、火山の火煙を御神火と呼び、温泉を御神湯と呼びました。
神のご加護によって健康を保ち、心身を洗浄化するものと信じられていたのです。