風呂の起源 2 ~入浴の歴史

風呂の起源 2 ~入浴の歴史(湯治を自宅で…)

最初のお風呂は蒸し風呂でした。
海浜では石風呂、岩風呂というものが発達して広がりました。

海浜で広がった石風呂に対し、内陸では釜風呂と呼ばれるものがあります。
代表的なものは、京都府八瀬のかま風呂です。
厚さ60cmの荒壁造りのまんじゅう形で、内側は直径、高さともに2mほどです。
その壁の下方に60cm平方の穴をあけ、出入り口とし、床には石を敷きます。
かまの中で山野の生枝を焚き、灰をかき出して、塩俵や塩水でぬらした荒莚を敷きます。
塩俵から上がった水蒸気が、かまから煙を追い出したら、中に入って入り口を閉じ、木枕をして横になります。
20〜30分ほどで発汗すると外に出て、隣接の「五右衛門風呂」で汗を流します。

かま内の温度や湿度は、焚き終わってから2〜3時間後がベストとされていましたが、横になっている間に温度が下がったら、あらかじめ持ち込んでおいた生枝で天井を払うようにすると、温度は再び上がりました。

これらのように、最初のお風呂は閉じた空間で生枝、枯れ枝などを焚き、余熱で温まる方法でした。
材質や燃料、燃料の焚き方の違いで、所によりさまざまな石風呂、かま風呂がありました。
posted by yunyun at 2006年01月26日04:25 | 入浴の歴史 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする