風呂の起源 1 ~入浴の歴史

風呂の起源 1 ~入浴の歴史(湯治を自宅で…)

最初のお風呂は蒸し風呂でした。
海浜の岩窟などを利用したり、石や土を固めて造った半球形のものもあります。
エスキモーの氷の家のような形でしょうか。
石風呂、岩風呂というものが、瀬戸内沿岸あたりから次第に発達して、周辺に広がっていきました。

これらの穴の中で、雑木の生枝や枯れ枝などをしばらく焚きます。
すると、床石や壁が熱せられます。
そこに海藻などを持ちこみ、適当な温度になったところで、灰をかき出したり均(なら)したりして、海水に浸した莚(むしろ)を敷きます。

雑木を焚くことによって、植物に含まれる精油その他の成分が、穴の中にこもります。
また、海藻を持ち込むことによって、水蒸気に塩分やヨード分が含まれます。
その中で、海水に浸した筵の上で横になるのです。
温まると外に出て休養し、また穴の中に入るということを繰り返します。

健康に良さそうですね。
湯治そのものではないでしょうか。

「ふろ」の語源は、窟(いわや)や岩室の意味の「室(むろ)」からきているという説が有力です。
posted by yunyun at 2006年01月26日04:26 | 入浴の歴史 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする